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中央大学
主体性を重視した少人数のゼミで社会人としての土台をつくる
会計の知識は企業経営の羅針盤。
グローバルなビジネスの世界で生き抜くための海図の作り方、使い方を大学時代に学んでおくことが進路を大きく広げてくれるはずです。
ゼミの選択も卒業論文も学生の主体性を重視
私のゼミのテーマは「組織」「心理」「会計」ですが、ゼミ生は、このうち二つ以上の領域にオーバーラップする個人の研究テーマを4年次までに選んで専門的に学び、卒業論文を作成することになります。商学部では、学生の主体性を重視し、ゼミを選択するか否かも、卒業論文の作成も必修ではありません。現3年生が渡辺ゼミの10期生になりますが、これまでのすべてのゼミ生が卒業論文を仕上げて卒業しています。それを当然のこととする組織文化がいつの間にか醸成され、受け継がれているのかもしれません。
どうやら、学生たちの間では「渡辺ゼミは相当な“ガチ(厳しい、本気の)ゼミ”」との評判も受け継がれているようです(笑)。ですから、ゼミ生は皆、覚悟の上で、このゼミを選んだのでしょうが、中には、海外留学したいなどの理由でゼミを離れる学生もいます。ただ、「どうしても今、やりたいことがある」というポジティブな理由があるなら、私はむしろ積極的に送り出してきました。
コンタクトとリサーチ、フィードバックで社会貢献を

商学部で取り組むのは社会科学分野の研究です。渡辺ゼミでは、現実の社会や企業などに積極的にコンタクトをとって、自分たちの観点でリサーチし、何かを実証したい、それをフィードバックして役立ててもらうという循環をつくり出すことで社会に貢献したいと考えています。
例えば、現4年生(9期生)は昨年、グループ研究で設定した研究テーマを明らかにするために、協力をお願いした企業に何度も足を運んで、多くの従業員へのヒアリング調査や、百数十人の従業員へのアンケート調査を行っています。そこから自分たちが立てた仮説を統計的に検証して分析し、まとめた成果を学内外のプレゼン大会で発表するとともに、再度、企業に出向き、上層部の方々も含めた関係者の前でプレゼンテーションを行いました。内部の人たちでは調べることが難しい観点から行われた調査・研究の報告に対して、企業側から感謝の言葉をいただいています。
ゼミ活動で社会性を鍛えて就活でも力を発揮する

公認会計士や税理士などの会計専門職を目指す人のみならず、会計の専門的知識は、企業や組織のマネジメントに不可欠です。歴代の名経営者の背後には必ず卓越した会計のプロが存在しました。会計はビジネスの大海原を航海するための羅針盤にも例えられるもの。もし会計がなければ、荒れる大海原で漂流する経営者が続出することでしょう。グローバルなビジネスの世界で生き抜くための海図の作り方、使い方を学ぶ会計を専攻して、未来への航海に挑んでみませんか。
少人数制のゼミナール(演習)は1年次から
商学部では、担当教員の指導の下、少人数の学生が特定のテーマについて発表や討論、担当教員との質疑応答や意見交換などを通じて主体的に学習する演習科目(ゼミナール)を重視。1年次は基礎的能力を養う「ベーシック演習」を、2年次は1年次に養成された基本的な学習作法(アカデミック・リテラシー)の能力を応用・発展させる「課題演習」を、3~4年次の2年間は専門分野を同一教員によって学ぶ「演習」を開講。特定のテーマを決めて専門的に学び、卒業時には演習論文(卒業論文)の作成も行います。DATA

1920年設立
法学部、経済学部、商学部、理工学部、文学部、総合政策学部
〒192-0393 東京都八王子市東中野742-1
http://www.chuo-u.ac.jp
法学部、経済学部、商学部、理工学部、文学部、総合政策学部
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