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短期大学の今

4年制大学とは修養年限も目的も異なる大学と位置づけられ、1950(昭和25)年の制度創設以来、60年以上にわたって実践的職業教育の場として大きな役割を果たし続けてきた短期大学(短大)。
短大は今、どのようなニーズに応えているのでしょうか。

幼児教育・保育系学科に人気が

4年制大学への進学率が上昇し続けている反面、短大は数を減らし続け、2003(平成15)年の525校から、2013年(同25)年には359校に。10年前の約2/3になっています。この間、女子短大の共学化や、4年制大学への改組などを行った短大も少なくありません。短大は今、その役割を終えようとしているのでしょうか?

文部科学省のホームページには、「短期大学の個性・特色は、地域の身近な高等教育機関として、短期間で、大学としての教養教育やそれを基礎とした専門教育を提供する点にあります」、「こうした特徴を明確化するため、平成17年には諸外国と同様、短期大学卒業者に『短期大学士』の学位を授与する制度が創設されています」と記されています。

特に女性の高等教育の普及や実践的職業教育の場として、これまでに短大の果たしてきた役割は大きく、10年前も今も、学生数に占める女子学生の割合は9割近く。さまざまな資格取得といった実学面だけでなく、教養にも力を入れ、「社会人としての即戦力を養うカリキュラム」を特徴としている短大が少なくありません。

短大の分野別学生数(平成25年)
短大の分野別学生数(平成25年)

短大には特色と魅力がいっぱい

短大で学べる学問系統は10分野に分類され、設置されている教科数は合計750を超えるとも(平成24年度)。最も人気が高いのは、幼児教育や保育に関わる学科です。少子化にともなって、幼稚園と保育所の機能を持った「認定こども園」が増加している中、幼稚園教諭と保育士のダブル免許が取得できる短大、これらの資格の専門養成機関として、歴史と実績を重ねてきた短大が強く支持されています。

次に人気が高いのは、医療・看護の分野です。既に始まっている高齢社会での活躍が期待されるスペシャリストの養成は急務。医療・看護学系の修養年限はほとんどが3年間ですが、大卒者や社会人の志願者も少なくありません。

2年間で目指す資格を取得して、社会に出られること、同じ資格を取るために必要な学費が4年制大学の半分(または3/4)程度ですませられること、卒業後に4年制大学への編入の道も開かれていること、なども短大の魅力と言えるでしょう。そして、自県内進学率が高い短大は、地域で活躍する専門的職業人の養成という面からも、重要な役割を担っています。

短大と4年制大学、専門学校の違いは?
短大と4年制大学、専門学校の違い